映画「ソラニン」を見て感じたこと

 

ソラニン」の種田が事故で死んでしまうシーンが印象的だった。

 

 

大学生の頃の私は、

 

「確かに今は夢が叶わず苦しい。でも、俺には愛すべき彼女がいて、バンドメンバーもいる。また切り替えて頑張ろう。」

 

と、種田が考えていると思っていた。

事故死の原因も、「早く帰ってきて!」と言われ、気持ちがはやり不運にも事故を避けることができなかったのだと。

 

 

数年後、会社員として働いている私は、大学生の私とは同じようにはこのシーンを感じていなかった。

 

「最後の希望は無残に散った。そもそも、このままやっていても、売れるかはわからない。たとえ、売れたとしても好きなことができるとは限らない。これ以上、彼女やメンバーにも迷惑はかけられないし、続ける意味はあるのだろうか。」

 

と、現実に絶望していたと考えていた。つまり、事故は故意で、自殺をしたのではないかと。

 

リアルな現実の厳しさを突きつけてくるこの映画は、会社員として働く私の身にしみた。結果が出ない苦しみや、将来に対する漠然とした不安。ふとした瞬間にくる苦しみが、あのシーンから伝わってきた。

 

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同じ映画の同じシーンでも、私の考えは違っていた。

 

それぞれ人によって映画の受け取り方が違うように、過去と今の自分は同じ人間だけど同じではない。

 

あの頃と変わっていないようで、いつの間にかありふれた大人になってしまっていた。